弘果総合研究開発では、りんご黒星病対策の啓もう及び防除対策の研究を行っています。
■黒星病対策の啓もう
🍎「ひろかだより(令和3年3月16日)」より ~薬剤散布、耕種的防除の徹底~
昨年は、黒星病の発生が少ない年でしたが、黒星病菌は降雨量が多いと活動が活発になることから、的確な薬剤散布及び落葉粉砕処理等の耕種的防除を行い、りんご黒星病対策を徹底しましょう。
薬剤散布では、散布ムラのない薬剤散布及び10日間隔以内での散布を心がけてください。
また、昨年登録されたミギワ20フロアブルについて県の防除暦では、「ふじの落花直後(5月中旬頃)」の散布を推奨しています。薬剤耐性菌防止のため年1回の使用を心がけてください。
そして耕種的防除も重要です。園地内の菌密度を低下させるために、1次感染源である越冬落葉の処理を融雪後出来るだけ早い時期に行いましょう。
🍎マンガ「みんなで取り組む黒星病対策」りんご大学より
■黒星病対策の研究
平成30年(2018年)のりんご黒星病大量発生を受けて、りんご黒星病対策として令和元年より、耕種的防除(落葉粉砕処理)の効果実証試験を弘前大学との共同研究として実施しました。
【耕種的防除の効果実証試験概要】
試験期間 | 2019年4月~2021年7月末まで(3年間) |
試験場所 | 津軽地域の試験園地(3園地) |
試験内容 | 雪解け後すぐに、各試験園地で落葉粉砕処理を実施。その後、落葉粉砕処理区と、未処理区に胞子トラップを仕掛けて、りんご黒星病子のう胞子の飛散数を測定 |
試験結果の詳細については、「弘前大学農学生命科学部学術報告」をご覧下さい。
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